ハードウエア

Leafony STM32 の PA10(注意点)

ロボットで使用している Leafonyの MCUリーフ(ボード)は、STM32 MCU Leaf(AP03)です。
STM32 MCU Leaf のバス( Leafony Bus )の一部に使用上の注意点があります。

◀ この記事の前に: BLE Leaf の スリープ / ウエイクアップ
▶ この記事の次に: USB Leaf の特徴(プログラミングと外部回路の同時使用)

対象と注意点

対象と注意点は以下のとおりです。

  • 対象となるLeaf: STM32 MCU Leaf(AP03)
  • 対象となるバス: F13 / MCUの PA10ポート
  • 注意点: 他のポートと電気的特性等が異なる

異なる電気的特性

STM32 MCU Leaf の MCUポートは Leafony Busに直結しています。そのため Busの電気的特性は STM32の汎用ポートの電気的特性になります。( 他の Leaf(ボード)の回路構成によっても影響します。)

STM32 MCU Leaf の F13 ( MCUの PA10ポート )は、STM32とBusの間にアナログスイッチが入っています。そのため、Busの電気的特性は アナログスイッチの電気的特性になります。

上図は STM32 MCU Leaf の F13 ( MCUの PA10ポート )に関係する回路図です。
回路図は https://github.com/Leafony/HW-Design-Files/blob/master/AP03_STM32_MCU/AP03_STM32_MCU_Schematic.pdf(  LEAFONY SYSTEMS Co., Ltd )から引用したもののうち関係する部分のみ抜粋したものです。

問題の例

例1.出力がドライブできない

STM32のオープンドレイン( 5Vトレラント )で外部に接続した駆動回路を制御しようとしたところ制御ができませんでした。アナログスイッチがコンプリメンタリ( 相補型 )プッシュプル回路で、オープンドレインでないため駆動回路をドライブできないことが原因でした。

ポート( Bus Line )を変更することにより対応することができました。

例2.レベルコンバータを追加して発振した

外部に電圧変換用回路( レベルコンバータ )を接続したところ発振してしまいました。アナログスイッチと外部のレベルコンバータ間でループが形成されたことが原因でした。( 回路構成と条件により発振しない場合もあります。)

ポート( Bus Line )を変更することにより対応することができました。

参考情報

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