標準的な回路(最初の状態)で基本的な機能を使用できますが、ジャンパースイッチなどを切り換えることにより異なる回路構成に変更することができます。
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回路の可変部分
回路を変更できる部分は以下のとおりです。
- 発音発声の DAC
- Body MCU2 のウエイクアップ元
- Peripheral MCUのウエイクアップ元
- 頭部ボードの省電力制御
- Leafony Block2 の MCU
- 電源電圧の計測先
- 発音発声用アンプの増幅率
回路の概要
変更部分の回路の概念図は以下のとおりです。
標準は赤色、変更後は青色です。
可変部分の概要
発音発声の DAC
発音発声は MCUに搭載している DACで行います。その DAC(MCU)を変更できます。
詳細はこちらです。
- 標準: Peripheral MCU( AVR ) の DACを使用して発音発声を行う。
- 変更: Body MCU( STM32 )のDACと Peripheral MCUの DACを並列接続して発音発声を行う。または Body MCUの代わりに Body MCU2 のDACを並列接続する。( Body MCUと Body MCU2の同時接続はできません。 )
Body MCU2 のウエイクアップ元
Body MCU2のウエイクアップを行う元になる MCUを変更できます。Leafony Block間のつながりを重視した場合は標準のままで、他の MCUと同じく周辺回路を含めて Peripheral MCUに制御を集中したい場合は以下のとおり変更します。
詳細はこちらです。
- 標準: Body MCU からの信号線により Body MCU2のウエイクアップを行う。
- 変更: Peripheral MCU からの信号により Body MCU2のウエイクアップを行う。
Peripheral MCU のウエイクアップ元
Peripheral MCUのウエイクアップを行う元になる ポートを変更できます。変更してもウエイクアップ元と先は同じです。この変更は Body MCUの DACを使用する場合に使用します。
標準で割り当てられている Peripheral MCUのウエイクアップ信号線を F6から F29に変更します。
詳細はこちらです。
- 標準: Body MCU の F6の信号線により Peripheral MCUのウエイクアップを行う。
- 変更: Body MCU の F29の信号線により Peripheral MCUのウエイクアップを行う。
頭部ボードの省電力制御
頭部ボードの省電力制御を行う元になる MCUを変更できます。
詳細はこちらです。
- 標準: Peripheral MCU からの信号
- 変更: Body MCU からの信号
Leafony Block2 の MCU
Body MCU2の MCUを変更するとウエイクアップの入力ポートの変更が必要になります。Leafony Block2 に搭載するMCU(STM32 または AVR)に応じて切り換えを行います。
詳細はこちらです。
- 標準: STM32 Leaf
- 変更: AVR Leaf
電源電圧の検出先
電源電圧(電池の電圧)は ADC(アナログデジタルコンバータ)で計測します。測定できる範囲がありますので、電源電圧を測定できる電圧に変更するため分圧を行い、Peripheral MCUの ADCに入力します。オプションで Body MCUで計測することができます。
詳細はこちらです。
- 標準: Peripheral MCU の ADC( IO34 / VBATT-P )で計測
- 変更: Body MCUのADC( F12 / VBATT-P )で計測
F12は標準ではサーボモータの電源制御を行う信号線に割り当てています。電源電圧の計測用に変更した場合、サーボモータの電源制御は使用できなくなります。( 各サーボモータに電力を供給したままになります。)
発音発声用アンプの増幅率
発音発声で使用する増幅器(アンプ)の増幅率を変更します。
詳細はこちらです。
- 標準: 増幅率は標準
- 変更: 増幅率を上げる
参考情報
他のサイトで参考になる情報は以下のとおりです。
このホームページ内
- 複数のMCUをつなぐ: このロボットには複数の MCUが搭載されています。その MCU間の接続の概要です。
他のWebサイト
- SN74LVC1G3157 SPDT アナログスイッチ Datasheet