発音発声は MCUに搭載している DACで行います。その DAC(MCU)を変更できます。
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▶ この記事の次に: Body MCU2 のウエイクアップ元
変更の内容
発音発声は MCUに搭載している DACで行います。どの MCUに搭載している DACで発音発声するかを選択できます。発音発声用の増幅器( アンプ )は2系統の入力があります。標準は Peripheral MCUに搭載している DACの出力で発音発声します。変更することにより Body MCU または Body MCU2 の DAC出力を平行接続することができます。 Leafony を使用する場合、STM32 Leaf を使用します。( AVR Leafは使用できません。)
- 標準: Peripheral MCU( AVR ) の DACを使用して発音発声を行う。
- 変更: Body MCU( STM32 )のDACと Peripheral MCUの DACを並列接続して発音発声を行う。または Body MCUの代わりに Body MCU2 のDACを並列接続する。( Body MCUと Body MCU2の同時接続はできません。 )
構成
Peripheral MCU のDAC出力は常時接続です。
Body MCU のDAC出力を平行して行う場合は、半田ブリッジジャンパー( JP4, JP9 )を半田付して回路を開通します。
この変更に伴い、Peripheral MCUのウエイクアップ信号線を変更する必要があります。標準で同信号線は Body MCUの DAC出力ポート( F6 )であるため、F29に変更する必要があります。
詳細は次項をご覧ください。
変更方法
変更方法は以下のとおりです。
Body MCU の DACを使用する
STM32 Leaf の DAC出力ポートは固定されています。( Body MCU の F6 )
標準で Peripheral MCUのウエイクアップ信号線は Body MCU の F6に割り当てられています。Body MCUのDACを使用するために Peripheral MCUのウエイクアップ信号線を他のポートに変更する必要があります。同じく Body MCU2のウエイクアップ信号線も他のポートに変更する必要があります。
Technical Considerations 省電力制御をしない場合でも、JP5 のパターン処理をしないときは、Body MCU F6と Peripheral MCUの IO36をプログラムで高インピーダンスにする必要があります。この信号線は発音発声用のアンプ入力に接続しているため、各ポートの影響を受けるためです。
変更の手順は以下のとおりです。
- アンプと AMP-B(Body MCU F6)の接続
JP9(半田ブリッジパターン)の JP4側とアンプ側のパターン を半田付して接続する。
JP5(半田ブリッジパターン)の JP9側と Body MCU F6側のパターンを半田付して接続する。 - WAKEUP-Pの変更
JP5(半田ブリッジパターン)の JP6側と Body MCU F6側とパターンを剥離する。
JP6(半田ブリッジパターン)の JP5側と Body MCU F29側のパターンを半田付して接続する。 - WAKEUP-B2の変更
JP6(半田ブリッジパターン)の JP7側と Body MCU F6側とパターンを剥離する。
JP7(ジャンパースイッチ)を Peripheral MCU IO14側と接続する。
JP8(ジャンパースイッチ)は Body MCU2 に搭載する MCUの種類により設定する。
Body MCU2 の DACを使用する
Body MCU2 の DAC出力ポートは固定されています。( Body MCU2 の F6 )
Body MCU2 の各ポートは前項「Body MCU2 の DAC」と異なり、他のポートとの共用はありません。
標準に近い形(変更を少なくして) STM32 の DACを使用したい場合は、Body MCU2を使用すれば変更は少なくなります。
変更の手順は以下のとおりです。
- アンプと AMP-B(Body MCU F6)の接続
JP9(半田ブリッジパターン)の JP4側とBody MCU2 F6側のパターン を半田付して接続する。
参考情報
他のサイトで参考になる情報は以下のとおりです。
このホームページ内
- 複数のMCUをつなぐ: このロボットには複数の MCUが搭載されています。その MCU間の接続の概要です。
他のWebサイト
- SN74LVC1G3157 SPDT アナログスイッチ Datasheet